家庭教師の徹底活用法

脱毛エステの虚偽表示問題から見えてくる家庭教師料金の深い闇

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闇

脱毛エステを経営している会社が、全身脱毛に関する料金表示を適正におこなわなかったとして、消費者庁から9ヶ月間の業務一部停止を命じられたというニュースが流れました。

報道などによると、この会社では全身脱毛コースをホームページなどで「月額9500円」と記載しておきながら、実際には長期にわたるコースの料金を一括で支払った場合のサービス期間中における月単価だったということです。

この報道内容だけでは意味が良く分からないのですが、おそらくは総額で17万円のコースを一括で契約させ、そこから18ヶ月間は好きな時に予約できる、といった内容だったのでしょう。そうすると17万円÷18ヶ月=9,444円となりますので、報道の「月額9500円」という数字が出てきます。

実際には設備やスタッフが十分な数を用意できておらず、予約が取りにくい状況だったようです。いつでも予約が取れると聞いて契約したお客さんにしてみれば、騙されたと思うのも無理のない話です。

ここまで悪質ではないにしても、世の中には月額表示を強調して実際よりも安い価格に見せかけるサービスというのは多く存在します。代表的なものは携帯電話でしょう。端末代金の値引きに気を取られてしまいがちですが、通信料などや2年縛りなどを考慮すると実は20万円近い契約を結んでいることを意識している人はあまり多くはいないかもしれません。

実は似たような構造が一部の家庭教師業界でもはびこっていることをご存知でしょうか?

不透明な料金体系

そもそも家庭教師業界というのは料金体系そのものの公開に消極的です。例えば業界最大手の家庭教師のトライで言えば、ホームページには料金情報がほとんど何も載っていません。月額数万円の料金が発生するにも関わらずそういった情報は電話で聞かなくては分からないというのは、他の業界からすれば異常と捉えられてもしかたありません。

トライの理屈としては、家庭教師の料金は生徒のニーズによって違うので(その理由の大部分は講師の先生の時給が異なるため)、一律の表示は難しいということだそうです。ただ、仮にそれが正しかったとしても、おおまかな料金くらい開示すれば良いのにと思わざるを得ません。家庭教師業界は競争が激しいため、競合他社に手の内をあまり見せたくないのでしょう。

ただ、これはトライの名誉のために付け加えておきますと、トライの料金体系そのものは悪質なものではありません(参考記事 ⇒ 家庭教師のトライの料金・評判は?)。他の中小の家庭教師センターよりは多少割高と思われますが、広告宣伝費やサービス内容を考えれば妥当といえる範囲内です。

実は家庭教師会社として問題があるのは、むしろ料金を積極的に全面に押し出しているところなのです。

教材販売という闇

業界でも大手に属するある家庭教師センターのホームページには「料金シミュレーション」という機能があります。いくつかの質問項目に答えていくと子どものニーズにあったプランを出してくれるというもので、具体的な料金が出てきますので一見便利なように思えます。今試しに公立高校受験のための5科目プランというものを選択したところ、月額で3万円程度という料金が出てきました。

家庭教師の料金というのには相場というものがあって、派遣センターを利用した場合では月額3万円台くらい、センターを使わずに個人契約で見つける場合は月額2万円台くらいが標準的な金額です。この基準からすると、シミュレーションで出てきた金額というのは妥当なものと判断してしまいそうになります。

参考記事 ⇒ 家庭教師を1ヶ月つけると、結局いくらかかるの?【決定版】

ところがこの金額には注意が必要です。結論から言えば、この月額表示内には教材費が含まれているのです。

このような家庭教師センターで使用されている教材というのは、だいたい1冊100ページ程度のごくありふれたワークブックが使われることが多いのですが、驚くべきはその金額で、おおよそ3万円程度もします。センター側にも色々と事情があるのでしょうが、それにしても1冊3万円の参考書って。。。

教材は1教科内でも複数あるようですし、ましてや5教科同時の契約などになると、いったい教材費だけでいくらになるのでしょうか?極端な例だと教材費だけで50万円とか100万円の契約になることもあるようです。これを36回払いとかにして月々の授業料に付け加えますと、月額あたりの金額にするとそれほどの高負担に感じなくなってしまうのですね。

なぜ教材販売をしなければならないのか

このような高額な教材販売というのは一昔前の家庭教師業界でかなり問題となったため、最近では下火になりつつあります。上述した家庭教師センターは教材費なしプランも用意していますし、教材費の金額詳細につていは全てホームページ上で公開していますから、良心的とまでは言えませんが情報を公開しようとしている姿勢は評価できるでしょう。

とはいっても、やはり一部の家庭教師センターでは今だにかなり強引に教材販売をおこなっているようです。

なぜそこまでして教材を販売するのか。それは教材販売が儲かるからなんですね。

家庭教師の先生を募集して、受講を希望する家庭に派遣する、いわゆる単純な斡旋業務だけでは出せる利益はたかが知れています。それに比べて教材販売は利益が大きいですし、一旦売ってしまえばフォローアップは講師側に押し付けて会社としては何もしなくても良い、いわゆる手離れの良い商品といえるのです。それが、今だに高額な教材販売をしようとする業者が消えない理由なのです。

考えてみれば教育というのは手間のかかる作業です。人間に変わって機械に置き換えることができませんし、個別の指導ともなれば数時間は拘束されます。そのような面倒な作業を、時間と頭脳はあってもお金のない大学生がアルバイトとしてやるからこそ、指導される側も指導する側も幸せになれる、それが本来の家庭教師のあり方なのです。そこに営利を追求する企業が入ってくれば、色々と問題も起こってきます。そのもっとも顕著な例が、高額な教材販売という形で現れてくるのです。

悪質業者を見極めるポイント

このような話しを聞くと家庭教師サービスを受けることが恐ろしくなってしまうかもしれませんが、実際にはほとんどの家庭教師センターは良心的な運営をしているので過剰な心配は必要ないでしょう。

高額な教材販売をしているかどうか見極めるポイントは、実は単純です。それは、ホームページ上で「教材販売なし」としっかり宣言しているかどうかを見ればよいのです。逆に教材販売について触れていない場合は、確実に教材の販売を押し付けてくると思って問題無いでしょう。

気をつけなくてはいけないのが、スーパーなどにおかれている「勉強嫌いの子どものための家庭教師サークル」みたいな手書き風のチラシで、これらはほぼ間違いなく高額教材販売の業者が仕掛けているです。大学生のサークル有志が集まって運営しているかのように見せていますが、実際にはゴリゴリの業者がやっていますので、このようなところには一切連絡しない方がいいでしょう。

この手書き風チラシというのはどういうわけか高額教材販売業者のトレードマークのようになっていて、このような業者のホームページも何故か手書き風なんですよね。手書き風だと消費者が安心すると思い込んでいるのでしょうか。私などは逆に、この手書き風のスタイルをみると身構えてしまいます(笑)。

まとめ

今回は世間で注目を浴びた脱毛エステの虚偽表示問題と家庭教師の料金の関係について、教材販売という点を中心にみてきました。

私は家庭教師自体のサービスは素晴らしいものだと思っています。なにがしかの分野を極めたプロフェッショナルを1時間3000円程度で自宅まで呼び、個別に指導を受けられるというのは家庭教師以外にはありえないでしょう。これは、家庭教師のなり手と受けての調度良いバランスの上に成り立っているからこそ可能となったものです。その点をしっかり理解さえしていれば、高額な教材など使わずに、極めてリーズナブルに最高の教育サービスを受けることができるはずです。

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